SUMCOが急反発、「経産省750億円補助」報道を受け国策銘柄としての買い再燃

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■米イエレン財務長官の訪中でも米中関係に進展見られず経済安保を再認識

 SUMCO<3436>(東証プライム)は7月11日、急反発となって大きく出直り、午前9時40分にかけて8%高の2136.0円(158.0円高)まで上げて約2週間ぶりに2100円台を回復している。佐賀県に新設するシリコンウエハー工場に経産省が最大750億円を補助すると同日付の日本経済新聞で伝えられており、戦略物資・戦略産業の保護育成に乗る銘柄として改めて注目が再燃している。

 報道によると、SUMCOはシリコンウエハーで信越化学工業<4063>(東証プライム)に次ぐ世界2位のシェアを持ち、両社で5割を占める。経産省は費用の3分の1を支援する。半導体産業を取り巻く情勢については、米イエレン財務長官が前週に訪中した際にも米中間の経済関係が改善する様子は見られなかったとの受け止め方が多いようで、引き続き経済安保の対象として位置付けられている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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