クラダシは5日ぶり反発、6月30日上場後の底打ちにつながるか注目集まる

株式市場 銘柄

■フードロス削減事業、事業投資優先「しばらくマス向け広告は行わない方針」

 クラダシ<5884>(東証グロース)は7月20日、反発基調となり、9%高の620円(49円高)まで上げた後も堅調に売買され、昨19日までの4日続落・上場来安値から大きく出直っている。「日本のフードロス削減」を掲げ、食品の「3分の1ルール」などの商慣習により無駄になっている食料品の流通(1.5次流通)を手がける。6月30日に新規上場。初値は800円、上場来の高値は879円。今期・2023年6月期の業績は各利益とも連続赤字の見通し。5日ぶりの反発が底打ちにつながるか注目されている。

 22年6月期より事業成長の加速のため、人材、システム開発への先行投資を実施した。今期・23年6月期の業績見通し(個別)は、売上高が3004百万円(前期比44.9%増)、営業利益は164百万円の損失(前期は74百万円の損失)、当期純利益は170百万円の損失(前期は80百万円の損失)。「先行投資的広告宣伝費により営業損失が発生。投資効率を鑑みて今後しばらくマス向け広告は行わない方針」(上場時に開示した資料より)。「1.5次流通」に有力な競合がいないこと、賞味切迫品の取り扱いが可能など、高い物流ノウハウを有していること、などが注目されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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