商船三井が後場急動意、運賃市況が想定を上回る、9月中間配当は180円(従来予想比80円増)に

■第1四半期が大幅増益となり業績予想などを増額修正

 商船三井<9104>(東証プライム)は7月31日の正午に第1四半期決算と行政・配当予想の増額修正を発表し、株価は後場一段と上げて始まり、12時50分にかけては7%高の1万220円(705円高)をつけ、7月19日以来、約2週間ぶりに1万円台を回復している。9月中間配当は1株につき従来予想を80円上回る180円の予定(前期比70円の増配)に引き上げた。

 第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は、パナマックスの市況が高水準で推移し、ケープサイズの市況も底堅く推移したことなどにより、売上高が前年同期比13.2%増加し、営業利益は同66.2%増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は同17.5%増加した。

 コンテナ船事業を運営している持分会社オーシャンネットワーク・エクスプレス(OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD)でコンテナ船の需給が逼迫し、運賃市況が前回発表時の想定を上回るレベルで推移している上、ケミカル船・自動車船市況も堅調で、足元の為替影響などを精査して第2四半期、3月通期の連結業績予想を全体に増額修正し、3月通期の連結営業利益は従来予想を2.6%上回る見込みに、親会社株主に帰属する四半期純利益は同55.8%上回る見込みに引き上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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