インテリジェント ウェイブ、カード会社共同利用型の不正利用対策サービス「FARIS」の第二弾を発表

■導入社共同でクレジットカード情報流出経路を特定し、不正被害の拡大を阻止

 インテリジェント ウェイブ(IWI)<4847>(東証プライム)は20日、クレジットカード不正被害削減に向けたイシュア(=カード発行会社)共同利用型不正対策の取組み「FARIS」の第二弾となるサービスとして、カード情報が流出した可能性のある店舗(=Common Purchase Point, CPP)を特定する「FARIS CPP分析サービス」を開発したと発表。

 各カード会社のデータを集約し広範囲かつ高精度な分析を行うことで、自社だけでは検出できていなかったCPPの検出が可能となる。

【開発の背景】

 カード不正被害は年々増加しており、2022年の国内における被害額は過去最高の436.7億円となった。カード会社は不正対策を強化しているが、攻撃者による不正手口も巧妙化しており、いたちごっこが続いている。

 現在カード会社では、不正対策の一環として、カード情報が流出した可能性のある店舗(CPP,Common Purchase Point)を特定する業務を行っている。CPP特定業務は、被害に遭った自社カード会員の取引履歴を遡り、過去に共通的に利用している店舗を抽出する形で行われる。

 しかし、これらの業務は各社ごとに行われており、分析の範囲および精度が、各社の持つ不正データの量に依存することが課題となっている。

 このような背景から、IWIはイシュア共同利用型不正対策の取組み「FARIS」の第二弾として、カード会社の不正データを集約し分析することで、CPPを広範囲かつ高精度に特定できる「FARIS CPP分析サービス」を開発した。同サービスの導入企業が増えることによって、分析対象のデータ量が拡大し、CPP特定の精度向上につながる。

 同サービスは、IWIが開発する不正検知システムである「ACEPlus」(オンプレミス型)、「IFINDS」(クラウド型)の追加オプションとして利用が可能である。また、インターフェースを合わせることで、上記のシステム以外からもご利用できる。

 2022年11月に発表したイシュア共同利用型の不正検知サービス「FARIS 共同スコアリングサービス Powered by PKSHA Security」(第一弾)によって高度な不正手口を見つけるだけでなく、第二弾となる同サービスの活用によってカード情報が流出した経路を特定、対策に活用することで、不正被害の拡大を防止する。

【IWIの不正対策に関する取組みについて】

 IWIは、1984年の創業以来、カード会社や銀行向けに24時間365日止まらない決済システムを提供してきた。そのノウハウや知見を活かし1999年に当社不正検知システムのACEPlusを開発した。2017年にはクラウド型の不正検知システムとしてIFINDSを開発および展開。現在では大手カード会社をはじめ20社以上の導入実績がある。

 製品開発と並行して、不正対策の研究を進めており、2021年にはシリコンバレーのRobust Intelligence社と協業し、AIによるカード不正検知の精度向上を実現している。また、2022年にはJCB社との業界横断の不正利用対策を推進するセキュリティコンソーシアムの立上げや、PKSHA Technology社とAIを活用した不正に関するデータを導入社間で共有できる「FARIS 共同スコアリングサービス Powered by PKSHA Security」を開発するなど、国内の不正対策強化を推進している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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