【株式市場特集】スタンダード市場への選択申請銘柄の決算プレー、割安・高配当・材料株を狙え

 今週の特集は、今後の選択申請をマークしつつ、すでにスタンダード市場への選択申請をした銘柄のうち、株価的に割安な銘柄や株価が高値反応した銘柄に絞って敗者復活ゲームを期待して、決算プレー(決算を材料とした短期の株式取引)の第2コース銘柄としてアプローチすることとした。

■低PER・PBR、高配当利回りで足元の株価が年初来高値更新ケースも

 スタンダード市場への選択申請を発表した銘柄のうち、まず注目は、足元の7月21日の株価が発表日当時の終値を上回り、なおかつ投資採算的に割安な銘柄である。コード番号順に上げると松井建設<1810>(東証プライム)、イチケン<1847>(東証プライム)、Hamee、アグレ都市デザイン<3467>(東証プライム)、アツギ<3529>(東証プライム)となる。このうちイチケンは、コア事業の商業施設建設を中心に今期業績の2ケタ増益転換を予想し年間配当100円も継続しPER7倍、PBR0.5倍、年間配当利回り4.99%の割安修正で、前週末21日に年初来高値を更新した。

 次に有望な銘柄は、足元の株価は、発表日水準よりやや下方に位置するが、市場平均より割安な銘柄となる。コード番号順にエスクリ<2196>(東証プライム)、やまみ<2820>(東証プライム)、ベネフィットジャパン<3934>(東証プライム)、メディカルシステムネットワーク<4350>(東証プライム)、日華化学<4463>(東証プライム)、岩崎通信機<6704>(東証プライム)、ファイズホールディングス<9325>(東証プライム)、東洋埠頭<9351>(東証プライム)と続く。このうち年間配当利回りは、日華化学と岩崎通信機が3%を超え、東洋埠頭は、4.01%に回る。

■上昇トレンド維持銘柄やコミック関連、宇宙関連の材料株人気株も

 割安感は乏しいものの足元の株価が、発表日の株価を上回り上昇トレンド上にある銘柄も要注目となる。典型例は東名で、今年6月に食品衛生管理クラウドサービスの資産譲受で年初来高値3815円まで急騰し、その後の往って来いの調整株価から足元は再び3000円の大台に乗せてきた。メルコホールディングス<6676>(東証プライム)、安永<7271>(東証プライム)、JMS<7702>(東証プライム)などとともに先行きを期待したい。

 材料含みのスタンダード市場への選択申請銘柄も人気化の可能性があり、経済産業省の「DX認定事業者」認定のテクノスジャパン、北米向けコミック配信サービスのビーグリー<3981>(東証プライム)、月面探査の宇宙関連のパンチ工業<6165>(東証プライム)なども外せない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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