バルミューダは小型風力発電機の研究開発を好感して続急伸

■2023年秋から実証実験開始

 再生可能エネルギーの利用可能性を最大化するため、小型・高効率の風力発電を実現する研究開発に取り組んでいるバルミューダ<6612>(東証グロース)は8日、152円高(8.51%高)の1938円まで上げて2日連続で急伸している。東証グロース値上がり率ランキングは第2位。7日に、2023年秋から実証実験を開始すると発表したことを好感している。同社は独自の二重構造を特徴とする発電用タービンの開発を進めており、研究室の実験では、直径1メートル以下の小型サイズで優れたエネルギー変換効率を確認している。

 2010年に発売したDCモーター扇風機GreenFanを原点とするモダン・マルチブレードタービンを採用している。このタービンは、低い回転速度と静音性を保ちながら、風力に対する抵抗を減らし、回転力を増やすことができる。また、風向きに関係なく安定した発電が可能である。

 同研究開発案件は、世界風力エネルギー学会副会長である荒川忠一・東京大学名誉教授をシニアアドバイザーに迎えており、足利大学・飯野研究室との共同研究も予定されている。今後、計測方法を多様化し、技術の確立を進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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