【新規上場(IPO)銘柄】アルヒは「フラット35」が7年連続シェアNO.1、今期業績予想は達成できる見通し

株式市場 銘柄

 アルヒ<7198>(東1)は、12月14日に東京証券取引所市場第一部に上場した。同社は、「住生活プロデュース企業」として、Webで理想の家探しをサポートする「ARUHI家の検索」から、顧客の多様なニーズに応える「ARUHI住宅ローン」、住宅購入後の豊かな住生活の実現をサポートする「ARUHI暮らしのサービス」まで、ライフステージに応じたサービスを一気通貫で提供している。

 同社グループは代理店運営法人に対する採用・育成支援制度を導入するなど代理店運営体制の強化、同社グループの独自商品である「ARUHIスーパーフラット」の販売及び銀行代理業者として取扱いをしている変動金利型商品の直営店舗による販売体制の強化に注力している。また、媒介方式にて取扱いをしている投資用マンションローンについては、比較的堅調に推移している需要の取り込みに尽力。借換については、昨年度からの反動により大きく減少しているものの、借換メリットが見込める顧客に対しては引き続きマーケティング活動による集客を継続している。

 今2018年3月期第2四半期業績実績は、売上高103億7000万円(前年同期比12.9%減)、経常利益31億3900万円(同5.4%減)、純利益33億7200万円(同51.6%増)に着地。

 今18年3月期業績予想は、売上高200億8400万円(前期比6.5%減)、経常利益49億2400万円(同1.2%増)、純利益46億2500万円(同43.3%増)を見込む。上場で調達した資金は人材の確保などに充てる計画。年間配当予想は、期末一括22円を予定している。

 株価は、上場初日の12月14日に公開価格1300円を30円下回る1270円で初値をつけ、同日安値1201円まで下落した後、15日高値1368円と上昇。20日安値1223円と売られている。主力商品の「フラット35」は、7年連続シェアNO.1で、融資金利が過去最低水準を維持し、新規借入需要が堅調に推移しており、会社計画は達成できる見通し。今期予想PER9倍台と割安感があり、1200円どころが下値として意識された感はあり、下押す場面があれば、リターン狙いで買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る