日本製鉄が高値を更新、米景気の強さや「7月の粗鋼生産量19か月ぶり増加」など連日好感

■業績は好調、高炉削減も伝えられ体質強化への期待も強い

 日本製鉄<5401>(東証プライム)は8月29日、続伸基調で始まり、取引開始後は3454.0円(46.0円高)まで上げ、約3週間ぶりに年初来の高値を更新し、2015年以来の高値に進んでいる。前週後半に7月の国内粗鋼生産量が前年同月比で19か月ぶりに増加と伝えられたことや、NYダウ213ドル高に投影される米国景気の腰の強さなどが買い材料になっているとみられている。機関投資家のまとまった注文を吸収しやすい銘柄のため、景気敏感株に買いが集まる局面では意外に資金が入りやすいとの見方がある。

 第1四半期決算は好調で、今期の業績予想を増額修正した。また、「国内に15基あった高炉を25年3月期までに10基に減らす」(日本経済新聞8月26日付朝刊)と伝えられており、体質強化への期待も強いようだ。PBR(株価純資産倍率)はいぜん0.7倍台となっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る