【株式市場】日経平均は56円高、後場は円安関連株など重く伸びきれないが2日続伸

◆日経平均は3万2226円97銭(56円98銭高)、TOPIXは2303.41ポイント(3.60ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は11億9509万株

 8月29日(火)後場の東京株式市場は、上海株が株価テコ入れ策もあって年初来の安値圏から2日続伸基調のため、日本航空<9201>(東証プライム)やJR各社、三越伊勢丹HD<3099>(東証プライム)が前場の上げ幅を保って推移し、観光関連株が出直る様子。三菱地所<8802>(東証プライム)は13時半頃にかけて一段と強含むなど不動産株も堅調に推移。一方、半導体関連株は引き続き高安混在で全体に重く、自動車株、機械株も総じて冴えない。日経平均は前引けから40円ほど高く始まったが、約130円高の3万2300円処を上値に伸びきれず、大引けは2日続伸だが上げ幅50円台にとどまった。

 後場は、ネットプロテクションズホールディングス<7383>(東証プライム)が一段と上げ、8月中旬に四半期決算を好感して上げた後の相場が三角持ち合い型に収れんし好業績とチャート妙味が重なってきたとされ買い再燃。サカイ引越センター<9039>(東証プライム)は一段ジリ高となって出直り幅を広げ株式売り出しの中止を好感。青山商事<8219>(東証プライム)は猛暑でビジネス着の買い替え活発とかで業績上振れ期待など言われて上げ幅を拡大。環境管理センター<4657>(東証スタンダード)は原発処理水の放出を受けて「放射能/放射線調査・測定」事業への期待強いと3日連続ストップ高。日本製麻<3306>(東証スタンダード)は解任された前社長系企業の更なる買い増し判明で一段高。アディッシュ<7093>(東証グロース)はネット監視システムのTikTokとの連携を材料に急伸した後に新たな資金集団が注目開始とされて再び急伸しストップ高。アクアライン<6173>(東証グロース)は4日連続ストップ高となりミネラルウオーターが関東大震災100年を前に災害備蓄用として需要増など諸説あり実態不明だが連日急騰。HOUSEI<5035>(東証グロース)は米企業との連携が好感されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は11億9509万株(前引けは6億4320万株)、売買代金は2兆7806億円(同1兆4799億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1221(前引けは1026)銘柄、値下がり銘柄数は538(同730)銘柄。

 東証33業種別指数は25業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電力ガス、不動産、小売り、陸運、水産農林、サービス、機械、空運、証券商品先物、ゴム製品、繊維製品、鉄鋼、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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