【株式評論家の視点】ジオネクストの今期黒字転換、再生可能エネルギーが寄与、25日線抜けば上げに勢いも

株式評論家の視点

ジオネクスト<3777>(JQS)は、2014年4月から社名を変更し、これまでのIT関連事業会社から、活動する事業域をヘルスケア(医療を含む)事業、再生可能エネルギー事業にも拡げて、地球環境・自然環境・社会環境と調和した、持続可能な生活環境を創造していくことを基本理念として、活動を始めている。

今2015年12月期・第2四半期業績実績は、売上高9600万円(前年同期比38.1%減)、営業損益1億6300万円の赤字(同4300万円の赤字)、経常損益1億9600万円の赤字、(同6100万円の赤字)、最終損益1億9900万円の赤字(同9300万円の赤字)に着地。

通期業績予想は、売上高16億8000万円(前期比)、営業損益5000万円の黒字(同1億7500万円の赤字)、経常損益1000万円の赤字(同2億4600万円の赤字)、最終損益1500万円の赤字(同2億7400万円の赤字)を見込んでいる。

IT関連事業において、Webアプリケーション開発・運用ソフトウェア製品の更新需要が減少したほか、ヘルスケア事業において調剤薬局の増加度合が計画に達しなかったほか、再生エネルギー事業において太陽光発電所の建設・売却等を推進するために体制を整備するため費用が発生したこと等から当初計画を下回る見通し。

株価は、7月7日につけた年初来の高値174円から8月25日に年初来の安値87円と調整。14年2月安値86円に並んだことで底値確認から上昇。8月31日に同社は再生可能エネルギー事業をとして一定の収益が実現されたのを機に、入金の返済により有利子負債の削減を図るとともに、親会社であるリゾート&メディカルからの独立性をより明確にするためコミットメントライン契約を解除すると発表。今後もリゾート&メディルと良好な関係を継続していく方針。来2016年12月期の業績は上向く見通しで、上値抵抗線の25日移動平均線を突破出来れば、期待先行ながらリバウンド相場入りが予想される。(アナリスト株式評論家・信濃川)

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