【株式市場】日経平均は139円安で3日続落だがTOPIXは銀行株の全面高を受け反発

◆日経平均は3万2467円76銭(139円08銭安)、TOPIXは2360.48ポイント(1.46ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億9346万株

 9月11日(月)後場の東京株式市場は、国内長期金利の上昇などを受けて朝方に1ドル147円台だった円相場が昼頃には145円に迫る水準にまで円高となり、自動車株や電気精密、機械株などに一段軟化する銘柄や上げ幅を縮める銘柄が目立ち、海運株も一段軟化しながらもみ合った。一方、金利上昇を受けて保険・銀行株は活況高を続け、みずほFG<8411>(東証プライム)や東京海上HD<8766>(東証プライム)などは一段ジリ高。東証プライムの値上がり率上位30銘柄の中に銀行株が20銘柄超も入り、TOPIX高を演出の見方。鉄鋼株の中では高炉跡地の再開発期待があるJFEホールディングス<5411>(東証プライム)が一段と上げて推移。日経平均は126円安で始まり、14時にかけて前場の安値を割り215円15銭安(3万2391円69銭)まで下押したが、大引けにかけては80円近く持ち直して3日続落となった。TOPIXは小高くなり3日ぶりに小反発。

 後場は、フリービット<3843>(東証プライム)とアイル<3854>(東証プライム)が四半期決算や7月決算など好感されて前場からストップ高のまま推移。タツミ<7268>(東証スタンダード)は流通株式増加策や為替差益への期待など言われて後場一段と反発幅を拡げストップ高。フューチャーリンクネットワーク<9241>(東証グロース)は地域の魅力を掘り起こしマーケティングや販売促進を支援する「まいぷれ」広がり8月決算に期待とされて急伸。セルシード<7776>(東証グロース)は新株予約権の圧迫後退に加え自動細胞培養装置の商業化開発での協働など好感され急伸しストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は12億9346万株(前引けは6億6726万株)、売買代金は3兆1365億円(同1兆5968億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は822(前引けは835)銘柄、値下がり銘柄数は944(同936)銘柄。

 東証33業種別指数は12業種(前引けは14業種)が値上がりし、値上がり率上位は、銀行、保険、鉱業、証券商品先物、電力ガス、パルプ紙、空運、石油石炭、鉄鋼、金属製品、卸売り、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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