【株式市場】日経平均は363円安、「資産運用特区」への懸念も言われ後場一段とジリ貧

株式市場 証券取引所

◆日経平均は3万2315円05銭(363円57銭安)、TOPIXは2371.94ポイント(13.56ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億1856万株

 9月26日(火)後場の東京株式市場は、円安がジリジリ進んだにもかかわらず自動車、機械、半導体関連株などが重いままで、為替介入への警戒感に加え、一部には、政府の「資産運用特区」構想は外資有利で資金流出を招きかねないとの警戒感も。日経平均へのマイナス寄与上位は東京エレク<8035>(東証プライム)、ファーストリテ<9983>(東証プライム)、アドバンテ<6857>(東証プライム)などとなった。中で、三井住友FG<8316>(東証プライム)や川崎汽船<9107>(東証プライム)などは一段ジリ高となり、27日の9月期末配当の権利付最終日(買付期限)を意識の見方。日経平均はもみ合いながら一段ジリ貧となり、大引けは本日の安値。大幅反落となった。

 後場は、極東証券<8706>(東証プライム)が一段高で始まり正午の増配発表を好感。楽天銀行<5838>(東証プライム)は一段ジリ高となり、このところ法人部門の活躍が「ネット銀行メインバンク調査」(東京商工リサーチ)1位など目立つと注目拡大。テンダ<4198>(東証スタンダード)は8月締めの四半期決算に期待とされ一段高。プロジェクトカンパニー<9246>(東証グロース)はSBIホールディングス<8473>(東証プライム)による資本提携への思惑衰えず一段高。クリングルファーマ<4884>(東証グロース)は米バイオベンチャーとの提携強化など好感され前場の上げ幅を保ち出直り拡大。

 26日新規上場のオートサーバー<5589>(東証スタンダード、名証メイン)は午前9時24分に2280円(東証の値、公開価格は2670円)で初値をつけ、これを上値に後場一時1905円まで軟化し大引けは1916円だった。また、ネットスターズ<5590>(東証グロース)は取引開始後まもなく1334円(公開価格は1450円)で初値をつけ、上値1345円、下値1151円の間で売買され、大引けは1200円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は13億1856万株(前引けは6億2155万株)、売買代金は3兆2590億円(同1兆5581億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は495(前引けは517)銘柄、値下がり銘柄数は1280(同1245)銘柄。

 東証33業種別指数は9業種(まえ引けも9業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、銀行、保険、パルプ紙、電力ガス、その他金融、水産農林、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■海外展開を加速  トリドールホールディングス<3397>(東証プライム)は3月25日、カナダ・バ…
  2. ■モビリティカンパニーへの変革を加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は3月22日、20…
  3. ■イネの生育を最大4倍に  シャープ<6753>(東証プライム)は3月21日、プラズマクラスター技…
2024年5月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■藤田観光など上方修正済み銘柄が狙い目、決算発表前に高値予約しておくのも有効  大型連休の好調な需…
  2. ■GW市場動向と投資家心理  『目出度さも 中くらいなり おらが春』と詠んだのは小林一茶である。季…
  3. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  4. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る