三井不動産が持ち直し堅調転換、「そごう柏店」の譲渡や帝国ホテル「タワー館」の土地一部譲受などで注目強まる

■「そごう柏店」(千葉県柏市)は市が更地で取得すべく協議と伝わる

 三井不動産<8801>(東証プライム)は9月27日、下げて始まったものの次第に持ち直し、午前10時半過ぎからは3359.0円(5.0円高)と小高くなって出直りを強めている。帝国ホテル<9708>(東証スタンダード)が26日の午後、東京の現タワー館の土地共有持分の35%を三井不動産に譲渡すると発表したことや、2016年に閉店した「そごう柏店」(千葉県柏市)について、柏市が「現在の地権者である三井不動産からそごう柏店跡地を更地で取得するべく協議、調整を進める」(日本経済新聞9月27日付朝刊)と伝えられたことなどが買い材料視されている。

 三井不動産に関しては、東京・明治神宮外苑の再開発計画を巡りユネスコが撤回を求めたと伝えられた一方、東京都が募集する築地市場跡地(東京・中央)の再開発事業に三井不動産、読売新聞グループ本社、トヨタ不動産などが出資する特定目的会社(SPC)が事業主体として計画案を提出したと伝えられた。株式市場関係者には、再開発を巡り、株価材料としても注目を強める様子がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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