【株式市場】日経平均は521円安、円安でも自動車など安く後場一段安となり4日続落

◆日経平均は3万1237円94銭(521円94銭安)、TOPIXは2275.47ポイント(38.97ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億3126万株

 10月3日(火)後場の東京株式市場は、引き続き円安継続にもかかわらず自動車株や機械株、半導体関連株などが重いままで、鉄鋼、重電、重工株や不動産株の一角もジリ安となった。ドル建て日経平均が円安のため冴えず海外勢の売り活発化との見方もあり、東証33分類の業種別株価指数は全33業種が下落。日経平均もジリ貧のまま14時過ぎに602円48銭安(3万1157円40銭)まで下げ幅を広げ、大引けにかけては100円ほど持ち直したが4日続落となった。

 後場は、リズム<7769>(東証プライム)が一段ジリ高となり今期の業績回復が想定超の見方やPBR向上めざす取組への期待などで日々上げ幅拡大。富士ソフト<9749>(東証プライム)も12月決算の上振れ期待などで一段高。第一屋製パン<2215>(東証スタンダード)も一段と上げ過去の食品類の値上げ前後で食油などは需要が落ちたがパンは落ち込みが小さかったとされて見直し買い。タカトリ<6338>(東証スタンダード)はパワー半導体材料の切断加工装置の大口受注が好感されて商盛。ペルセウスプロテオミクス<4882>(東証グロース)は新薬候補の新たな導出先を巡る期待や抗体新技術への期待再燃とされグロース銘柄の値上がり率1位を継続。セキュアヴェイル<3042>(東証グロース)は後場伸びなかったが3期ぶりの黒字化期待などで活況高。

 3日新規上場となったニッポンインシュア<5843>(東証スタンダード)は取引開始から45分後に1005円(公開価格810円の24%高)で初値をつけ、高値は前場の1036円(同28%高)、後場は900円を割り込んで推移し大引けは870円だった。西部技研<6223>(東証スタンダード)は、取引開始後まもなく2687円(公開価格2600円の3%高)で初値をつけ、前場は2525円まで値を消す場面を見せたが、後場持ち直して終盤に2790円まで上げ大引けも2701円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は16億3126万株(前引けは7億8644万株)、売買代金は3兆7181億円(同1兆8034億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は159(前引けは391)銘柄、値下がり銘柄数は1663(同1397)銘柄。

 東証33業種別指数は全33業種が値下がり(前引けは空運、食料品の2業種が値上がり)した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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