朝日ラバー、3Q黒字転換と通期上方修正、増収効果と工業用ゴム寄与で最終黒字へ
- 2026/2/12 07:56
- 決算発表記事情報

(決算速報)
朝日ラバー<5162>(東証スタンダード)は2月10日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。増収で各利益は黒字転換と順調だった。自動車内装照明用ASA COLOR LEDは減少したが、スイッチ用関連製品や卓球ラケット用ラバーなどが増加した。そして通期業績予想を上方修正した。売上高が前回予想を上回り、増収効果で各利益も前回予想を上回る見込みだ。積極的な事業展開で収益回復基調だろう。株価は水準を切り上げて昨年来高値更新の展開だ。そして21年以来の高値圏だ。1倍割れの低PBRも支援材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■26年3月期3Q累計黒字転換、通期業績予想を上方修正
26年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.7%増の58億63百万円、営業利益が1億98百万円(前年同期は8百万円の損失)、経常利益が1億91百万円(同6百万円の損失)、親会社株主帰属四半期純利益が1億63百万円(同46百万円の損失)だった。増収で各利益は黒字転換と順調だった。自動車内装照明用ASA COLOR LEDは減少したが、スイッチ用関連製品や卓球ラケット用ラバーなどが増加した。
工業用ゴム事業は売上高が2.1%増の44億28百万円、営業利益(全社費用等調整前)が3.0倍の2億62百万円だった。増収・大幅増益だった。自動車内装照明用ASA COLOR LEDは採用車種の販売状況の影響で減少したが、Oリングやスイッチ用などの精密ゴム製品が増加したほか、卓球ラケット用ラバーも増加した。なお自動認識機器に使用されるRFIDタグ用ゴム製品は、上期に前倒しで生産したため第3四半期の売上高は少額となった。
医療・衛生用ゴム事業は、売上高が9.2%増の14億35百万円で、営業利益が0.7%増の1億13百万円だった。増収増益だった。診断・治療向けの採血用・薬液混注用ゴム栓が増加し、医療用逆止弁やプレフィルドシリンジガスケット製品も堅調だった。
中期事業分野別の売上高は光学事業(ASA COLOR LED等)が5.8%減の16億44百万円、医療・ライフサイエンス事業(採血用・薬液混注用ゴム栓、プレフィルドシリンジ用ガスケット等)が8.8%増の14億39百万円、機能事業(自動車スイッチ用ゴム製品、卓球ラケット用ラバー等)が9.8%増の24億74百万円、通信事業(RFIDタグ用ゴム製品等)が7.8%減の3億05百万円、主要製品の売上高はASA COLOR LEDが6.6%減の14億62百万円、医療用ゴム製品が9.2%増の14億25百万円、卓球ラケット用カバーが15.3%増の6億34百万円、RFIDタグ用ゴム製品が15.2%減の1億84百万円だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が19億23百万円で営業利益が45百万円、第2四半期は売上高が19億62百万円で営業利益が77百万円、第3四半期は売上高が19億78百万円で営業利益が76百万円だった。
通期連結業績予想は26年2月10日付で上方修正し、売上高が前期比2.5%増の78億29百万円、営業利益が2億02百万円(前期は2百万円)、経常利益が1億91百万円(同31百万円)、そして親会社株主帰属当期純利益が1億54百万円(同2億36百万円の損失)としている。配当予想は据え置いて前期と同額の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。予想配当性向は58.3%となる。
前回予想(25年5月14日付の期初公表値)に対して売上高を1億86百万円、営業利益を42百万円、経常利益を32百万円、親会社株主帰属当期純利益を47百万円それぞれ上方修正した。売上高が前回予想を上回り、増収効果で各利益も前回予想を上回る見込みだ。
修正後のセグメント別売上高の計画は工業用ゴム事業が1.2%増の59億47百万円、医療・衛生用ゴム事業が6.6%増の18億82百万円、中期事業分野別の売上高の計画は光学事業が5.3%減の21億89百万円、医療・ライフサイエンス事業が6.3%増の18億85百万円、機能事業が7.7%増の33億39百万円、通信事業が8.7%減の4億13百万円、主要製品の売上高の計画はASA COLOR LEDが6.9%減の19億27百万円、医療用ゴム製品が7.5%増の18億81百万円、卓球ラケット用カバーが18.8%増の8億65百万円、RFIDタグ用ゴム製品が34.8%減の1億80百万円としている。
売上面はASA COLOR LEDの回復が鈍いが、卓球ラケット用カバーなどが好調に推移するほか、前期量産スタートしたスイッチ用ゴム製品や医療用シミュレータなども寄与する。利益面は増収効果、生産性向上、減損損失一巡等により大幅増益・最終黒字転換予想としている。積極的な事業展開で収益回復基調を期待したい。
■株価は上値試す
株価は水準を切り上げて昨年来高値更新の展開だ。そして21年以来の高値圏だ。1倍割れの低PBRも支援材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。2月10日の終値は713円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円32銭で算出)は約21倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約2.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1069円60銭で算出)は約0.7倍、そして時価総額は約33億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)





















