シナネンホールディングス、3Q営業・経常増益と通期増益計画、BtoCと非エネルギー好調

(決算速報)
 シナネンホールディングス<8132>(東証プライム)は2月10日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。全体として営業・経常増益だった。BtoB事業は電力事業の収益性低下などにより減益だったが、BtoC事業の収益性が改善したほか、非エネルギー事業のシェアサイクル事業や総合建物メンテナンス事業が好調だった。そして通期の営業・経常増益予想を据え置いた。主力のLPガス・石油事業の強化や非エネルギー事業の収益拡大を見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお自己株式の取得(上限10万株または5億円、取得期間26年2月12日~26年7月31日)および消却(予定日未定)を発表した。株価は高値圏の小幅レンジでモミ合う形だが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。

■26年3月期3Q累計営業・経常増益、通期予想据え置き

 26年3月期第3四半期累計(25年4月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.3%減の2036億98百万円、営業利益が13.9%増の20億03百万円、経常利益が11.7%増の25億60百万円、親会社株主帰属四半期純利益が11.4%減の9億71百万円だった。

 全体として営業・経常増益だった。BtoB事業は電力事業の収益性低下により減益だったが、BtoC事業の収益性が改善したほか、非エネルギー事業のシェアサイクル事業や総合建物メンテナンス事業が好調だった。なお特別損失に特別退職金7億42百万円を計上した。

 エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)は売上高(外部顧客への売上高)が3.4%減の470億46百万円、営業利益(全社費用等調整前)が167.2%増の2億36百万円だった。売上高はLPガス仕入価格低下に伴う売上単価低下で小幅減収だが、利益面は北海道・東北エリアにおける灯油販売の好調などにより大幅増益だった。

 エネルギーソリューション事業(BtoB事業)は売上高が4.3%減の1399億28百万円、営業利益が38.1%減の7億06百万円だった。減収減益だった。売上面では重油の需要減少・原油価格低下が影響し、利益面では電力事業の収益性低下が影響した。

 非エネルギー事業は、主にシェアサイクル事業と総合建物メンテナンス事業の好調により、売上高が6.6%増の165億67百万円、営業利益が104.4%増の8億27百万円だった。シナネンモビリティPLUSのシェアサイクル「ダイチャリ」事業は、25年12末現在の設置自転車数が1.5万台を超える規模となり、利用件数も順調に推移した。シナネンアクシアの総合建物メンテナンス事業は、集合住宅の建物メンテナンス業務のエリア拡大が寄与したほか、斎場・病院などの施設運営業務が堅調に推移した。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が631億53百万円で営業利益が7億26百万円、第2四半期は572億68百万円で営業利益が31百万円の損失、第3四半期は売上高が832億77百万円で営業利益が13億08百万円だった。ガス販売量は夏季が不需要期、冬季が需要期という季節要因がある。

 通期の連結業績予想は据え置いて売上高が前期比15.8%増の3673億円、営業利益が9.7%増の44億円、経常利益が9.3%増の49億円、親会社株主帰属当期純利益が4.9%減の30億円としている。配当予想は前期と同額の90円(期末一括)としている。予想配当性向は32.6%となる。

 26年3月期は営業・経常増益予想としている。前期のスポット取引の反動減があるものの、主力のLPガス・石油事業の強化や非エネルギー事業の収益拡大を見込んでいる。第3四半期累計の進捗率は売上高が55%、営業利益が46%、経常利益が52%、親会社株主帰属当期純利益が32%と低水準の形だが、冬場が需要期のため下期の構成比が高い収益特性がある。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は高値圏の小幅レンジでモミ合う形だが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。2月10日の終値は6520円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS275円75銭で算出)は約24倍、今期予想配当利回り(会社予想の90円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS5075円05銭で算出)は約1.3倍、そして時価総額は約720億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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