【株式市場】日経平均は711円安、後場は長期金利の0.8%乗せもあり4か月ぶりに大台を割る

◆日経平均は3万526円88銭(711円06銭安)、TOPIXは2218.89ポイント(56.58ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し20億2967万株

 10月4日(水)後場の東京株式市場は、前場上げた資生堂<4911>(東証プライム)が取引開始後に一段と上げた後一進一退に転じた一方、日清食品HD<2897>(東証プライム)は一段ジリ高傾向となり、キユーピー<2809>(東証プライム)は中盤から堅調相場に転じ、引き続きディフェンシブ株とされる食品・薬品・日用品株に強い銘柄が見られた。ただ、中盤過ぎに国内金利が0.8%台に乗ったと伝えられ、三井不<8801>(東証プライム)やJR東日本<9020>(東証プライム)などは大引けにかけて本日の安値を更新。日立製<6501>(東証プライム)やトヨタ<7203>(東証プライム)も終盤にかけ一段と軟化した。日経平均は中盤まで600円安で踏みとどまっていたが、終盤は750円27銭安(3万487円67銭)まで下押し、連日大幅安。終値で5月31日以来、約4か月ぶりに3万1000円を割り込んだ。

 後場は、長期金利が10年ぶりの8%台に乗った割に三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東証プライム)などの銀行株がジリ安基調になり、NY原油高にもかかわらずINPEX<1605>(東証プライム)もジリ安基調など、前週までの買い材料が効かなくなったとの声があり、個別に高業績株や材料株を選別買いする動きとなった。イーレックス<9517>(東証プライム)はベトナム国でのバイオマス燃料事業で国際協力銀行などからの協調融資が好感され一段ジリ高。マネックスグループ<8698>(東証プライム)はNTTドコモとの提携が伝わり14時半過ぎから急動意。エスプール<2471>(東証プライム)はきょう4日の四半期決算発表に期待強いとされ堅調。

 4日新規上場となったキャスター<9331>(東証グロース)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは1748円(公開価格760円の2.3倍)で買い気配。くすりの窓口<5592>(東証グロース)は朝1580円(公開価格は1700円)で初値をつけ、前場1789円(公開価格の5%高)まで上げ、後場は1542円を下値に持ち直し、大引けは1610円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し20億2967万株(前引けは9億1489万株)、売買代金は4兆4589億円(同2兆309億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は132(前引けは171)銘柄、値下がり銘柄数は1690(同1642)銘柄。

 東証33業種別指数は全33業種が値下がり(前引けは精密機器1業種が値上がり)した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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