【株式市場】日経平均は668円安、14時過ぎから前場の安値を割り込み大幅反落

◆日経平均は3万601円78銭(668円14銭安)、TOPIXは2224.25ポイント(30.15ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億3197万株

 10月26日(木)後場の東京株式市場は、引き続き物価高の景気への影響などが懸念され、円安にもかかわらず自動車株や大手商社株が軟調もみあいを続け、半導体関連株には一段軟化する銘柄がみられた。ソニーG<6758>(東証プライム)も中盤にかけて一段軟調、四半期決算発表を控えたキヤノン<7751>(東証プライム)は大引けにかけて一段ジリ安となった。一方、JR東日本<9020>(東証プライム)は前場の高値を抜いて強含み、山崎パン<2212>(東証プライム)や日清食品HD<2897>(東証プライム)は堅調に推移。日経平均は下げ幅600円前後で一進一退を続け、14時過ぎに前場の安値(686円54銭安の3万583円38銭)を割り込み、終盤に702円31銭安(3万567円61銭)まで下押し大引けも大幅安のまま反落となった。

 後場は、オルガノ<6368>(東証プライム)が前場の上げ幅を保ってプライム銘柄の値上がり率1位となり業績・配当予想の増額修正を好感。日本道路<1884>(東証プライム)も前場の上げ幅を保って推移しEV走行給電や路面ソーラー発電などに期待。特殊電極<3437>(東証スタンダード)は前場一時ストップ高のあと売買交錯だが配当方針の見直しと大幅増配を好感。共和レザー<3553>(東証スタンダード)も業績予想の大幅増額など好感され出直り拡大。ティムス<4891>(東証グロース)はバイオマーカーに関する取組など材料に下値もみ合いからカマ首をもたげてきたとの見方で出直り継続。

 26日新規上場となった笑美面(えみめん)<9237>(東証グロース)は午前10時30分前に1801円(公開価格1240円の45%高)で初値をつけ、高値は前場の1830円。後場は一進一退から値を消し大引けは1502円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は13億3197万株(前引けは6億1549万株)、売買代金は3兆2881億円(同1兆5820億円)。プライム上場1660銘柄のうち、値上がり銘柄数は325(前引けは188)銘柄、値下がり銘柄数は1291(同1442)銘柄。(HC)

 東証33業種別指数は4業種(前引けは2業種)の値上がりにとどまり、電力ガス、パルプ紙、陸運、水産農林、保険、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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