ジェイテックは24年3月期2Q累計大幅営業増益、通期大幅増益予想据え置き

(決算速報)
ジェイテック<2479>(東証グロース)は、10月31日の取引時間終了後に24年3月期第2四半期累計連結業績を発表した。技術職知財リース事業におけるテクノロジストの稼働率および単価の上昇、全社的な業務効率化などにより大幅営業増益だった。そして通期の大幅増益予想を据え置いた。テクノロジストに対する需要が高水準に推移する見込みだ。第2四半期累計の進捗率は低水準の形だが、下期には新卒社員の利益貢献が本格化する見込みであり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響で水準を切り下げて、1月の年初来安値に接近する軟調展開だが、好業績を評価して出直りを期待したい。

■24年3月期2Q累計大幅営業増益、通期も大幅増益予想

24年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比2.9%増の16億24百万円、営業利益が89.5%増の65百万円、経常利益が4.2%増の65百万円、親会社株主帰属四半期純利益が3.8%増の33百万円だった。

経常利益と親会社株主帰属四半期純利益は営業外収益で前年同期に計上した助成金収入(27百万円)が剥落したため小幅増益だが、営業利益は技術職知財リース事業におけるテクノロジストの稼働率および単価の上昇、全社的な業務効率化などにより大幅営業増益だった。

セグメント別に見ると、技術職知財リース事業は売上高が3.2%増の16億10百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が14.6%増の2億41百万円だった。テクノロジストの単価・労働工数が増加した。一般派遣およびエンジニア派遣事業は休止している業務もあるため、売上高が20.1%減の13百万円で利益が2百万円の損失(前年同期は4万円の利益)だった。

なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が8億12百万円で営業利益が31百万円、第2四半期は売上高が8億12百万円で営業利益が34百万円だった。

通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が23年3月期比18.0%増の37億円50百万円、営業利益が73.2%増の3億10百万円、経常利益が42.4%増の3億10百万円、親会社株主帰属当期純利益が29.2%増の1億70百万円としている。配当予想は未定としている。

テクノロジストに対する需要が高水準に推移し、中期経営計画で掲げた24年3月期の利益目標値(営業利益2億80百万円、経常利益2億58百万円、親会社株主帰属当期純利益1億58百万円)を超過達成する見込みだ。

第2四半期累計の進捗率は売上高43%、営業利益21%、経常利益21%、親会社株主帰属当期純利益19%と低水準の形だが、下期には新卒社員の利益貢献が本格化する見込みであり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は出直り期待

株価は地合い悪化の影響で水準を切り下げて、1月の年初来安値に接近する軟調展開だが、好業績を評価して出直りを期待したい。10月31日の終値は231円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS21円29銭で算出)は約11倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS134円06銭で算出)は約1.7倍、そして時価総額は約20億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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