三菱重工は小型CO2回収装置を日本ガイシに納入、世界初となるセラミック製造分野への適用

■CO2MPACT(TM)は多様な産業分野での適用拡大を目指す

三菱重工業<7011>(東証プライム)は8日、小型CO2回収装置「CO2MPACT(TM)」を日本ガイシ<5333>(東証プライム)に納入し、セラミック焼成用トンネル窯からのCO2回収実証を開始したと発表。この装置は、セラミック製造分野でのCO2回収技術の適用は世界初となるもので、回収したCO2は日本ガイシが推進するCO2排出ネット・ゼロプロジェクトの一環として利活用実証に使用される。

CO2MPACT(TM)は、回収能力0.3トン/日のモデルで、標準設計をモジュール化したことで、輸送・設置の容易性と短納期を実現している。また、2022年には日経優秀製品・サービス賞最優秀賞や機械工業デザイン賞日本電機工業会賞を受賞するなど、そのコンセプトは高い評価を得ている。今後も国内外でのプレゼンスを高め、多様な産業分野でのカーボンニュートラルを進めるステークホルダーに対する普及を目指していく。

日本ガイシは、2050年のCO2排出量ネットゼロを目標とした「NGKグループ環境ビジョン」を掲げ、CO2排出ネット・ゼロプロジェクトなどによりネットゼロ達成の前倒しを目指している。三菱重工グループも、2040年のカーボンニュートラル達成を宣言し、エネルギー需要側・供給側の脱炭素化に戦略的に取り組んでいる。両社は、多種多様なCO2排出源と貯留・利活用をつなげるCO2エコシステムの構築に向けて、協力していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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