昨日ストップ安の資生堂は反発4%高、出来高が急増したため「陽性の下げ」の見方

■業績予想の下方修正が嫌気されたが逆張り買いの様子

 資生堂<4911>(東証プライム)は11月14日、反発基調で始まり、取引開始後は4%高の4348円(163円高)まで上げ、昨13日のストップ安(700円安の4185円)から切り返している。13日は業績予想の下方修正が嫌気されて売り先行となったが、出来高が急増して下げたため「陽性の下げ」(株式市場関係者)との見方が出ている。さらにズルズル下げる陰性的なものではないとされ、逆張りの買いが入ってきたようだ。下方修正発表前の株価は4885円(11月10日終値)。

 10日の第3四半期決算発表で今期・2023年12月期の連結業績予想の下方修正も発表し、コア営業利益は2月に開示した従来予想を41%引き下げ、親会社の所有者に帰属する当期利益も同35.7%引き下げた。「主にトラベルリテール事業、中国事業において、規制強化、旅行者を中心としたビジネスモデルへの回帰・市場正常化の流れを受けた流通在庫調整のほか、中国における景況感の悪化やALPS処理水の海洋放出後の日本製品買い控えによる影響」(発表資料より)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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