大成建設は反発一段高、ピーエス三菱の株式取得など改めて好感

材料でみる株価

■ピーエス三菱の1、2位株主からその保有全株式を取得へ

 大成建設<1801>(東証プライム)は11月14日、反発一段高の相場となり、午前9時40分過ぎに8%高の5520円(418円高)まで上げて約4か月ぶりに2018年以来の高値を更新している。13日の午後、取引時間中に第2四半期決算とピーエス三菱<1871>(東証プライム)の公開買付による株式取得を発表し、買い材料視されている。3月通期の連結業績予想は売上高と受注高を下方修正し、純利益を増額修正した。13日の株価は発表後に一時5%高(255円高の5387円)まで上げたが終値は30円安。14日は改めて期待される形になっている。

 13日午後、ピーエス三菱の筆頭株主(2023年9月30日時点)であるUBE三菱セメント株式会社(所有株式数:15,860,354株、所有割合33.46%)、2位株主である太平洋セメント<5233>(東証プライム)との間で公開買付応募契約を結び、公開買付を通じて両社の保有するピーエス三菱の全株式(合計2035万1654株、所有割合:42.94%)を取得すると発表した。ピーエス三菱の株式は引き続き上場されるとした。

 発表によると、ピーエス三菱は「高速道路リニューアル分野やPC・プレキャストコンクリート分野において、高い技術力を有している」(発表資料より)ため、「資本関係を構築し提携することにより、新たな取り組みを実践することで、公開買付者グループの重点課題である、国内土木事業における強固な事業基盤確立のための体制整備や国内建築事業における競争優位性の確立等への対応が可能となるとともに両社の企業価値向上にも資する」(同)という。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■熱中症予防対策で家電メーカーや家電量販店も注目  今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」…
  2. どう見るこの相場
    ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も  「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は…
  3. ■割安な6銘柄が33%上昇!今後も高騰期待株続々浮上  東証の集計によれば、2005年以降、今年7…
  4. ■サマーラリー目前!投資家は今こそ2年スパンで考えるべき  「株価は半年先を予測する」といわれる。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る