マーケットエンタープライズが急反発、通期業績予想など見直され「半値戻しは全値戻し」を意識

■第1四半期は損失拡大だったが通期予想は大幅増益を継続

 マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は11月14日、反発相場となり、取引開始後に7%高の1193円(79円高)まで上げ、午前11時にかけても1180円前後で堅調に売買され、出直りを強めている。11月10日に発表した第1四半期連結決算(2023年7~9月)は各利益とも前年同期比で損失拡大だったためか、株価は翌取引日の13日に14%安(177円安の1114円)となったが、14日は7%高。「半値戻しは全値戻し」の経験則が意識されている。1100円台は今期予想PER15.8倍になり、東証プライム銘柄の平均PER15倍に近づくため値頃感が強まったとの見方もある。

 今期・24年6月期の連結業績予想は期初に開示した見通しを継続し、売上高は200億円(前期比31.1%増)、営業利益は8億円(8.5倍)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億70百万円(同27.4%増)、予想1株利益は69円50銭。

 リユースプラットフォーム「おいくら」などを活用した全国の自治体とのSDGsの実現(不要品の二次流通促進による廃棄物の削減及び環境負荷軽減)が進んでおり、その連携数は当第1四半期連結累計期間末日現在で64自治体(前四半期比14自治体の増加)となり、人口カバー率(日本の総人口に占める連携自治体の人口合計)は21.4%に達した。2023年8月にローリング方式による新たな中期経営計画を発表し、最終年度(2026年6月期)の業績目標を売上高300億円、営業利益20億円としている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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