ニッポン高度紙は後場もジリ高続く、第1四半期は「円安などで原材料コスト増加」のため直近の円高で注目強まる

■第1四半期はコスト増でも10%増益

 ニッポン高度紙工業<3891>(東証スタンダード)は8月1日、反発して始まった後もジリ高傾向を続け、14時30分を過ぎては9%高の2364円(199円高)まで上げ、約2週間ぶりに2300円台を回復している。7月31日に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)の営業利益と親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比10%増加して堅調だった上、このところの急激な円高がコスト低下の要因として買い材料視されている。

 第1四半期決算(2024年4~6月・連結)では、「利益面におきましては、円安などで原材料等のコストは増加」(決算短信より)とした。このため、直近の円高はコスト低下の要因として期待されている。しかも、連結業績つぃては、年初からの円安の中でも、「稼働率の向上や減価償却費負担の軽減などもあり、営業利益は773百万円(前年同四半期比10.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は657百万円(前年同四半期比10.2%増)と収益を増やした。このため、コスト増の要因が後退することで増益の余地が広がるとみられている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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