アサヒグループHDは続落だが朝方の5%安から復調、金融機関9行が売却の意向

■市場売却ではなく「売り出し」方式のため影響軽微の見方

 アサヒグループHD(アサヒグループホールディングス)<2502>(東証プライム)は11月17日、続落模様で始まったが、取引開始後の5%安(311円安の5493円)を下値に切り返して午前9時半にかけては3%安(204円安の5600円)まで回復している。

 16日の15時半に「海外市場における株式売出しに関するお知らせ」を発表し、同社株を保有する金融機関9行による同社株の売却意向について開示。買い手控え感が漂っているものの、株式市場での単純な売却ではなく「売り出し」(共同主幹事会社を通じて売り出し価格を決めて販売)方式を採るとしたため、市場価格への影響は緩和されるとみられている。

 発表によると、取引先、かつ株主でもある金融機関8社による当社普通株式の海外での売却意向が確認され、そのうち1社の退職給付信託再受託者である金融機関1社を加えた合計9社に円滑な売却の機会を提供するとともに、当社普通株式が市場売却されることによる市場価格への影響を緩和することを目的として、本売出しの実施を承認した。売却株数は合計約3347万株で、発行済株式総数の6.6%。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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