【引け後のリリース】アサヒHDが英大手の製錬加工企業を子会社化

引け後のリリース

■米州地域での金・銀精錬などに強くアサヒプリテックと補完展開

アサヒホールディングス<5857>(東1)は15日の大引け後、新たに設立する子会社アサヒアメリカホールディングスを通じて英国Johnson Matthey Plc(ジョンソンマッセイ社)の100%子会社で米州地域における金・銀の精錬などで高いシェアを持つGSRホールディングス(ロンドン)の株式を100%取得し子会社化すると発表した。株式の譲受期日は平成27年3月31日の予定。これにより、グループのアサヒプリテックが手掛ける貴金属リサイクル事業との補完関係が極めて高くなるとした。

発表によると、子会社化するGSRホールディングスの取得価額は、アドバイザリー費用などを含めて概算228.2億円。アサヒプリテックが手掛けている貴金属リサイクル事業は、主にエレクトロニクス・歯科・宝飾などの各分野から貴金属資源を回収、分離・加工するのに対し、GSRグループでは主に鉱山から採掘される鉱石の精錬・加工を行っており、資源・原料の調達、貴金属(加工品)の販売、精錬技術などにおける補完関係が極めて高くなるという。これにより、事業地域・分野を拡大するとともに、両社グループの調達・販売網、技術力を融合することによりシナジー効果を実現していく。

アサヒホールディングスの本日の株価終値は1738円(11円安)。今年の高値は1月の2019円、戻り高値は9月の1992円になり、年間を通して1500円前後から2000円の幅で大きなもみ合いを続けてきた中で、もみ合いの中心付近に位置している。もみ合いの上限付近では戻り待ちの売りが増える可能性があるが、もみ合いのうねりに乗ればけっこう手堅く値幅が取れる可能性がある。

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