【株式市場】日経平均は460円高、金融政策の継続を受け後場急伸

◆日経平均は3万3219円39銭(460円41銭高)、TOPIXは2333.81ポイント(16.95ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は14億9036万株

 12月19日(火)後場の東京株式市場は、正午過ぎに日銀の大規模緩和継続が伝えられ、みずほFG<8411>(東証プライム)などが一転急落。しかし、為替が一気に1ドル143円台に入る円安となり、前場は安かったホンダ<7267>(東証プライム)などの自動車株やファナック<6954>(東証プライム)、TDK<6762>(東証プライム)、三井不<8801>(東証プライム)などが一転、高く始まり、半導体関連株への買いも強まった。大手商社、海運株も一段強含んだ。日経平均は前引け比300円強も高く始まり、14時半頃から再び上値を追い、大引けは460円高の高値引け。大幅に反発した。

 後場は、巴工業<6309>(東証プライム)が一段と上げ、引き続き中期計画の目標引き上げや増配、優待、資本コストや株価を意識した経営など連日好感され3日連続ストップ高。プラスアルファ・コンサルティング<4071>(東証プライム)も一段高となり今日19日上場のエスネットワークス(5867)が買い気配のまま一段高野ため比較感が強まったとの見方。ショーケース<3909>(東証スタンダード)は13時頃から急伸してストップ高となりソフトバンク<9434>(東証プライム)グループとの連携によるサービス拡大など好感。ウチヤマホールディングス<6059>(東証スタンダード)は後場寄りから急伸し株主優待の品目拡充と自己株を活用した新株予約権による資金調達が好感され高値更新。上場2日目の雨風太陽<5616>(東証グロース)は大谷翔平選手を育てた生鮮食品のイメージなど言われて一段高。ノイルイミューン・バイオテック<4893>(東証グロース)は大手製薬からの研究契約打ち切りで前日ストップ安だったが理由は戦略的シフトによるもので有効性や安全性を要因とするものではないとされ一転買い直されストップ高。CaSy<9215>(東証グロース)は人手不足対策として家事支援サービスを経産省がアト押しするとの日刊工業新聞報道が買い材料とされて急伸しストップ高。

 新規上場のエスネットワークス<5867>(東証グロース)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは1679円(公開価格730円の2.3倍)で買い気配となった。

 東証プライム市場の出来高概算は14億9036万株(前引けは6億3321万株)、売買代金は3兆6365億円(同1兆5862億円)。プライム上場1661銘柄のうち、値上がり銘柄数は1211(前引けは694)銘柄、値下がり銘柄数は401(同898)銘柄。

 東証33業種別指数は27業種(前引けは8業種)が値上がりし、値上がり率上位は、その他製品、保険、海運、食料品、電気機器、鉱業、不動産、機械、サービス、卸売り、その他金融、輸送用機器、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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