【帝国データバンク】2024年の景気見通しに対する企業の意識調査の結果発表

■2024年の景気見通し、企業の4割超が「踊り場」を予想

 帝国データバンクが行った「2024年の景気見通しに対する企業の意識調査」によると、2024年の景気について、「回復」局面と見込む企業は12.8%、「踊り場」局面は42.1%で、前回調査からそれぞれ1.3ポイント、10.2ポイント上昇した。一方、「悪化」局面は20.3%で、5ポイント減少した。

■原油・素材価格と人手不足が景気の懸念材料、2024年問題も影響

 懸念材料としては、「原油・素材価格」が59.0%で最も高かったが、前年から13.7ポイント低下した。次いで「人手不足」(40.5%)が前年より急増した。また、「金利」(17.8%)や「2024年問題」(17.0%)も上位に挙がった。

 景気回復に必要な政策としては、「人手不足の解消」が40.7%で最も高かった。以下、「中小企業向け支援策の拡充」(34.8%)、「原材料不足や価格高騰への対策」(34.6%)、「個人向け減税」(33.1%)、「個人消費の拡大策」(32.4%)が続いた。

■景気回復には人手不足の解消と個人消費の拡大が必要

 2024年の景気は、2023年の「踊り場」から「回復」局面への移行が期待されるものの、下振れリスクも残されている。懸念材料としては、原油・素材価格の高止まりや人手不足が引き続き挙げられる。また、2024年に猶予されていた時間外労働時間の上限規制が適用されることから、運送業や建設業などにおいて、労働力不足が深刻化する懸念もある。

 景気回復に向けては、人手不足の解消が不可欠だ。政府は、移民の受け入れ拡大や、女性や高齢者の就業促進など、さまざまな施策を検討している。また、個人消費の拡大も重要だ。賃上げや減税など、個人の所得を増やす施策が求められる。

 今後も、原油・素材価格の高止まりや地政学的リスク、海外経済の動向など、企業活動を行う上でのリスクは続く。企業は、こうしたリスクに備えつつ、人手不足の解消や個人消費の拡大に資する施策を講じることが重要だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シャープ堺工場跡地を再活用、水冷技術と再エネ電力で高性能計算を実現  KDDI<9433>(東証…
  2. ■2026年3月6日全国公開、日本の観客へ感謝を込めた特別版  ギャガは、『映画 冬のソナタ 日本…
  3. ■写真555点で広がる味覚の世界、0歳からの「はらぺこ図鑑」  学研ホールディングス<9470>(…
2026年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■投資バリューは中立も株価材料として機能する局面も  株式市場は3月相場入りを控え、株式分割銘柄の…
  2. ■東京市場、株式分割ラッシュ拡大、値がさ化の進行が契機  3月相場は、また「二日新甫」である。「二…
  3. ■地銀・建設・リサイクル株が業績上方修正クラスターを形成  今週の当コラムは、内需ディフェンシブ株…
  4. ■「TACO」神話揺らぐ、内需関連が上場来高値圏  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みする…
  5. ■高市トレード調整は好機か、配当利回り上位株で権利取り戦略  今週の当コラムは、権利付き最終売買日…
  6. ■「音楽が鳴っている限り踊る」か「笛吹けど踊らず」か、高市トレードで問われるベテラン投資家の知恵 …

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る