【株式市場】日経平均は141円安となり5日ぶりに反落、円高など逆風だが材料株や高業績株は活況

◆日経平均は3万3539円62銭(141円62銭安)、TOPIXは2362.02ポイント(3.38ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は10億9423万株

 12月28日(木)後場の東京株式市場は、前場に続いて材料株物色が活発で、主力株は高い銘柄でも日本製鉄<5401>(東証プライム)や三井物産<8031>(東証プライム)が朝方の上げ幅を抜けずに一進一退などで息切れ気味。円相場が一段含んだこともありホンダ<7267>(東証プライム)など弱もみ合いの銘柄も見られた。12月配当銘柄の配当落ち日に当たり、キヤノン<7751>(東証プライム)は期末配を60円の予定とするところ93円安。日経平均は前引けに比べ40円ほど高い139円安で始まり、大引け間際まで同水準で小動き。大引けは5日ぶりの反落となった。

 後場は、大幸薬品<4574>(東証プライム)が一段と上げ、12月決算の赤字縮小期待や一部製品が中国で人気の見方などで出直り幅を拡大。ケアネット<2150>(東証プライム)は類似業態企業と日本生命の提携を受けて連想強まるとされTOPIXへの組み入れも迫り終盤さらに一段高。ジェイテックコーポレーション<3446>(東証プライム)は核融合発電の関連株とされ一段高。MITホールディングス<4016>(東証スタンダード)は11月決算の発表を控え先走る動きとされ急動意。ネポン<7985>(東証スタンダード)はPBR1倍以下の小型軽量株とされ一段高。上場3週目のQPS研究所<5595>(東証グロース)は大手損保との協業など連日材料視され2日ぶりに高値を更新。ジィ・シィ企画<4073>(東証グロース)は政治パーティー費のキャッシュレス化期待など言われて2日連続ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は10億9423万株(前引けは5億3767万株)、売買代金は2兆6968億円(同1兆4431億円)。プライム上場1658銘柄のうち、値上がり銘柄数は1009(前引けは762)銘柄、値下がり銘柄数は592(同819)銘柄。

 東証33業種別指数は11業種(前引けは6業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉄鋼、保険、非鉄金属、繊維製品、その他金融、証券商品先物、空運、金属製品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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