イトーキ、新たな価値提供とシナジー効果で収益拡大へ、株価は戻りを試す展開へ

■オフィス家具の大手、武蔵野大学と産学連携

 オフィス家具の大手のイトーキ<7972>(東証プライム)は1月4日、63円高(4.68%高)の1410円(13時19分)まで上げて急反発している。同社は新たな価値提供やシナジー効果、ボトムライン経営などの重点戦略を推進している。12月19日には、武蔵野大学との産学連携でNFTを活用した学習成果証明システムを開発し、その評価を証明する学習成果証明書を共同発行したことを発表。23年12月期は大幅営業・経常増益予想で、通期会社予想に再上振れ余地がある。24年12月期も収益拡大基調と見込まれる。

 株価は9月の高値圏から反落し、上値を切り下げる形となったが、調整一巡感が強まっている。今期予想連結PERは約13倍、今期予想配当利回りは約2.2%、前期実績連結PBRは約1.2倍、時価総額は約641億円である。株価は戻りを試す展開になる可能性が高いと考えられる。

 同社は、オフィス家具だけでなく、物流設備などの多角的な事業展開を行っている。同社の強みは、全ての空間を市場とする新たな価値提供や、グループ内連携によるシナジー効果の発揮である。また、コストを勘案したボトムライン経営の徹底により、強靭な収益体質を構築している。同社は、NFTを活用した学習成果証明システムの開発など、先進的な取り組みも行っている。今後も、需要が高水準に推移すると見込まれるオフィス家具や物流設備などの事業で、収益拡大を目指すだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る