ベステラが4日続伸、24年1月期に大幅増収・黒字転換へ

■株主優待制度も拡充し株価は下値切り上げへ

 鋼構造プラント設備の解体工事に特化したベステラ<1433>(東証プライム)は1月4日、33円高(3.07%高)の1109円(13時38分)まで上げて、変わらずをはさんで4日続伸している。同社は、24年1月期に大幅増収・黒字転換を見込んでいる。受注の増加やM&Aによる新規連結効果などが寄与するという。株主優待制度も拡充し、株主管理のDX化も推進する。株価は下値切り上げの動きで、戻りを試す展開に期待がかかる。

 同社は、製鉄所・発電所・ガスホルダー・石油精製設備などの老朽化プラントの解体工事を手がけるオンリーワン企業である。解体工事会社としては類のない特許工法・知的財産の保有を強みとしており、環境関連対策工事なども展開している。24年1月期の連結売上高は前期比33.7%増の300億円、営業利益は前期の赤字から黒字転換して1億円を見込んでいる。

 株主優待制度は、毎年1月31日現在の保有株式数に応じてクオカードや優待ポイントを贈呈する。優待ポイントは、5単元(500株)以上保有する株主を対象とするベステラ・プレミアム優待倶楽部で商品に交換できる。また同倶楽部を通じて、株主管理のDX化も促進している。

 株価は、9月の安値圏をボトムとして徐々に下値を切り上げている。今期予想連結PERは約50倍、配当利回りは約1.8%、PBRは約2.5倍である。時価総額は約99億円で、業績回復や事業拡大の見通しを反映しているといえる。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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