【株式市場】前場の日経平均は154円高、朝方の一時30円安から大きく出直る

◆日経平均は3万3442円62銭(154円33銭高)、TOPIXは2392.19ポイント(13.40ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は7億9815万株

 1月5日(金)前場の東京株式市場は、円相場が一気に1ドル144円台で始まり2日続けて大幅な円安となったことなどを受け、トヨタ<7203>(東証プライム)やキヤノン<7751>(東証プライム)などが続伸基調となり、新NISAの1月初スタートが材料視されて野村HD<8604>(東証プライム)などの証券株や三井住友FG<8316>(東証プライム)なども高い。一方、半導体関連株は米NASDAQ続落などを受け総じて軟調。日経平均は朝寄り後に一時30円86銭安(3万3257円43銭)まで軟化したが、あとはジリ高となり午前11時前に190円21銭高(3万3478円50銭)まで上げ、前引けも上げ幅を保った。

 大和証券グループ本社<8601>(東証プライム)が2015年以来の1000円台に乗せるなど証券株が人気化し、新NISAスタートによる顧客拡大などに期待高揚。三井不動産<8801>(東証プライム)などの不動産株の上げも目立ち外資系証券による不動産セクターの評価アップなど好感。アテクト<4241>(東証スタンダード)は半導体保護用のCOFテープやスペーサーテープの世界シェア6、7割など注目され連日大幅高。キタック<4707>(東証スタンダード)は北陸地盤のため能登地震の復興関連株とされ一時2日連続ストップ高。大谷工業<5939>(東証スタンダード)も復興関連株とされ買い気配のままストップ高。ブロードマインド<7343>(東証グロース)は新NISAスタートで資金運用熱が高まり波及効果とされ大幅高。

 東証プライム市場の出来高概算は7億9815万株、売買代金は1兆9746億円。プライム上場1657銘柄のうち、値上がり銘柄数は837銘柄、値下がり銘柄数は772銘柄。

 東証33業種別指数は22業種が値上がりし、証券商品先物、不動産、銀行、輸送用機器、その他金融、鉄鋼、石油石炭、保険、電力ガス、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る