【株式市場】日経平均846円安、5日ぶり大幅反落、日銀利上げ観測で売り優勢

■植田総裁発言を見極めたい投資姿勢、買い手控えが鮮明に

 12月1日、日経平均株価の前引けは846円60銭安の4万9407円31銭となり、5日ぶりに大幅反落した。東証株価指数(TOPIX)も33.96ポイント安の3344.48となり下落した。今月の日本銀行金融政策決定会合で利上げが行われるとの観測が急速に強まり、植田総裁が同日に出席する金融経済懇談会での発言を見極めたいとの思惑から買いが控えられた。

 東証プライム市場では出来高11億1696万株、売買代金2兆7343億円となり、値上がり364銘柄に対して値下がりは1192銘柄と7割超が下落した。業種別では全33業種のうち31業種が下落し、鉱業、非鉄金属、電気・ガス、不動産を中心に売りが広がった。銀行業と金属製品の2業種のみが上昇した。

 個別銘柄では、値上がり率トップはLink-Uグループ<4446>(東証プライム)の22.32%高で、トリケミカル研究所<4369>(東証プライム)、日鉄ソリューションズ<2327>(東証プライム)が続いた。一方、値下がり率ではユニチカ<3103>(東証プライム)が9.49%安で最下位となり、フジクラ<5803>(東証プライム)、アドバンスクリエイト<8798>(東証プライム)などが大幅安となった。出来高ではジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)が2億2277万株で首位となり、NTT<9432>(東証プライム)、東京電力HD<9501>(東証プライム)が続いた。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る