明治が7連騰、カカオの未活用部位から保湿成分「カカオセラミド」を世界で初めて素材化

■食べても塗っても美容に嬉しい新素材、カカオの可能性をひらく

 明治ホールディングス<2269>(東証プライム)は1月10日、59円高(1.71%高)の3514円まで上げて7連騰している。同社グループの明治は、カカオの種皮や殻などの未活用部位から、スキンケア成分として人気の高い「セラミド」を抽出した「カカオセラミド」を開発したと発表した。この成分は、食べることや肌に塗ることでセラミドの補給ができるという。

 同社は、「ひらけ、カカオ。」をスローガンに、カカオの新しい価値創造に挑戦しており、カカオの実の約3割しか価値に転換されていないという問題に取り組んでいる。カカオハスクは、世界では約50万トン、日本では約4900トンもの量が発生しているが、その大半が有効活用されていないという。

 「カカオセラミド」は、帝京大学との共同研究で、独自の手法により抽出・素材化に成功した世界初の素材である。化粧品領域において有効とされる分類の「ヒト型遊離セラミド」が、カカオハスクに多く含まれていることを世界で初めて発見したという。

 さらに、明治は、異業種も含めたパートナーとの協業を通じて、「カカオセラミド」の価値を高め、世の中に届けるために新たなプロジェクト「meiji CACAO BEauty Project」を始動した。このプロジェクトでは、「カカオセラミド」の化粧品原料化や商品化、カカオハスクを使用した商品容器へのアップサイクルなどに取り組むという。

 同社は、カカオの可能性をさらにひらいていき、カカオの付加価値を高め、その技術や知見を広く共有することで、カカオ産業全体がウェルビーイングとなることを目指していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る