清水建設とJAXAが金属積層造形技術でロケット液体燃料タンクを低コスト化

■次期基幹ロケットや民間主導の新たな宇宙輸送システムに向けた技術開発

 清水建設<1803>(東証プライム)と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構は、金属積層造形技術を用いて、ロケット液体燃料タンク等の大型構造体を低コストかつ短期間で製造する技術の確立を目指している。この技術は、次期基幹ロケットや民間主導の新たな宇宙輸送システムに向けたロケット構造の抜本的な低コスト化に貢献するとともに、地上用途としても建設材料の製造に活用できる。

 第1ステージでは、小型部分要素試作により、造形品の品質や機械的特性を評価・実証し、造形プロセスの基本仕様を設定した。第2ステージでは、サブスケール供試体の試作に向けた積層造形装置の整備やプロセス開発/検証を行う。第3ステージでは、サブスケール供試体等の試作を行い、実タンクへの適用可能性を実証するとともに、タンクとしての耐圧・気密性能を確認する。

 同共同研究は、JAXAの「革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラム」のオープンイノベーションによる共創体制の枠組みのもとで行われており、清水建設はハイブリッド造形システムを開発し、JAXAは液体燃料タンクや構造体の仕様や要求性能を検討する役割を担っている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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