ファナックは6か月ぶりに1500円台を回復、今3月期の業績予想を増額修正、再び出直る

■株価は中国景気の鈍さが影響とされるが業績は予想より堅調

 ファナック<6954>(東証プライム)は1月29日、再び出直って始まり、取引開始後は5%高の4501円(201円高)まで上げ、2023年7月以来、約6か月ぶりの1500円台に進んでいる。26日の15時に第3四半期決算を発表し、今期・2024年3月期通期の連結業績予想を全体に小幅だが増額修正し、好感買いが先行している。

 中国景気や北米景気の影響を受けやすい銘柄と位置づけられるため、昨年来の株価は中国景気の回復の鈍さが影響しているとされているが、26日の四半期決算発表では、第2四半期決算発表時点の予想よりも業績が堅調に推移したとし、24年3月期の連結売上高は従来予想を1.8%上回る見込みに見直し、営業利益は同8.4%、親会社株主に帰属する当期純利益は同7.9%上回る見込みに見直した。

 また、為替前提レート(24年1月から3月)は平均135円/ドル、145円/ユーロを想定するとした。直近の実勢レート(1ドル148円台前半、1ユーロ160円第半ば)と比べてドル、ユーロとも為替差益が発生する状態になっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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