みずほと日本IBMがシステム運用に生成AIを活用、98%の精度と復旧スピードの向上を実現

■システム運用に生成AIを活用する実証実験を通じて運用の高度化を実現

 みずほフィナンシャルグループ<8411>(東証プライム)と日本IBMは2月1日、ビジネスに特化したAIおよびデータ・プラットフォームであるwatsonxの基盤モデルを使って、銀行システムの運用における品質向上と効率化を目指す実証実験を行ったと発表。イベント検知におけるエラーメッセージの監視と対応において98%の精度を達成し、復旧スピードの向上が期待できる結果となった。

 銀行システムの運用では、不具合発生時の早期復旧が重要だが、現在の手法ではエラーメッセージのパターンが多く、原因の特定から復旧までに時間がかかる。そこで、生成AIにインシデント対応で誤りが発生しそうなパターンを追加し、イベント検知における一連の運用を支援するアプリとwatsonxの基盤モデルを連携させた。これにより、エラーメッセージの監視と対応において高い精度を実現し、復旧までの最短手順を案内することができるようになった。

 watsonxを利用することで、可用性・機密性の確保が必要な場合のオンプレミスでの稼働や、現場担当者での監視・運用メニューの柔軟な設定変更が可能となる。両社は、watsonxの基盤モデルを活用したイベント検知と対応を拡大し、本番環境への適用を来年度に実施する予定だ。また、生成AIを活用したインシデント管理と障害分析高度化にも取り組み、運用の更なる効率化・高度化を進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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