【今日の言葉】GDP600兆円に対する株価水準はいくら

『GDP600兆円に対する株価水準はいくら』=安倍総理がアベノミクス第2ステージで、『GDP600兆円』の目標を宣言した。足元のGDPは大体520兆円程度だから約80兆円増やすということになる。これに見合う日経平均の水準はいくらになるだろうか。たいへん気になるところである。

1つの目安としてGDPと株式時価総額の関係からアプローチしてみる。時価総額もGDPとほぼ同水準の520兆円ていどで推移している。時価総額もGDPが増えれば600兆円へ80兆円増えることが見込まれる。日経平均と時価総額の関係には日経平均1000円当り約20兆円の変動関係があるから時価総額の80兆円増加は日経平均約4000円の押し上げ効果となり、現在の日経平均1万7000円程度は2万1000円程度という目標値が予想される。

上値は低いようにも感じられるが、アベノミクス第2ステージに続く第3ステージが期待できるとすればGDPの伸長に伴って日経平均の上値も大いに期待できる。もちろん、人気次第では時価総額がGDPに対し上方乖離する可能性も十分ある。実際、1990年のバブルの時は時価総額がGDPに対し2倍近くまで乖離が拡大した実績がある。そのためには、日本のマーケットにどのような人気要因が加わるかがポイントである。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る