悪い時には悪いことが重なる=犬丸正寛の相場格言

【先人の教えを格言で解説!】
(犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年没・享年72歳。生前に残した相場格言を定期的に紹介。)

■悪い時には悪いことが重なる=犬丸正寛の相場格言

悪い時には悪いことが重なる 人生も相場も、悪いニュースや出来事は一度にやってきます。終わりかと思ったら、まだまだ続きます。自分は運が悪くて、悪いことにばかり巻き込まれているのかと思ってしまいます。

でも、人生でいろいろな経験をして、冷静になった人や、相場で長く投資をして、損も経験した人は、物事の見方がちょっと違います。大きな事故や事件は別ですが、ふつうは、世の中には、良いことも悪いこともいつもあるもの、という考え方です。その人は良いことだけに目を向けて、悪いことやリスクに気づいていないだけなのです。

例えば、人間は風邪や病気になりやすいです。ウイルスは、いっぱいいます。若くて、体力があるときは病気にならないだけです。体力が落ちたときに、いろいろな病気にかかって、「悪いことが続く」と感じてしまいます。

相場も同じです。悪い材料が続くのではなくて、「相場の体力」が低くなったから、悪い材料に反応するようになったのです。人と同じで、相場も元気で、体力があれば悪い材料には動じません。

だから、投資するときは、「相場の若さ」を見極めることがとても大事です。実際に見極めるのは、難しいです。一つのヒントとして、人に年齢があるように、相場の年齢、つまり「上昇期間」が重要な目安になります。上がってきた相場は、悪材料に敏感になっている、と考えるべきです。相場の体力が下がっているから、悪い材料に次々と反応するのです。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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