【株式市場】前場の日経平均は106円安、為替の円高など逆風だが半導体、サーバー関連株など高い

◆日経平均は3万9666円24銭(106円89銭安)、TOPIXは2749.92ポイント(4.77ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億1757万株

 4月10日(水)前場の東京株式市場は、為替の円高を受けて自動車株や電子部品株、大手商社株などに下げる銘柄が目立った一方、米半導体株指数の続伸を受けてレーザーテック<6920>(東証プライム)などの半導体関連株は上げ、首相の米経済界首脳との会合やマイクロソフトの対日大型投資を受け、さくらインターネット<3778>(東証プライム)や鈴与シンワート<9360>(東証スタンダード)などのサーバー関連株も活況高となった。日本時間の今夜発表される米CPI(米消費者物価指数)が注目されたが、原発再稼働期待で東京電力HD<9501>(東証プライム)は連日高値。NY金の8日連続最高値を受け住友鉱<5713>(東証プライム)も年初来の高値を連日更新。日経平均は190円安で始まり、午前10時前に237円90銭安(3万9535円23銭)まで下押したが、あとは持ち直して前引けは106円安にとどまった。

 あみやき亭<2753>(東証プライム)が再び上値を追い高値を更新し好決算や海外進出報道、証券会社による投資判断の引き上げなど好感。ネオジャパン<3921>(東証プライム)は米マイクロソフト関連とされて一段高。放電精密<6469>(東証スタンダード)は今期も大幅増益予想の高決算が好感され買い気配のままストップ高。さくらケーシーエス<4761>(東証スタンダード)、ASJ<2351>(東証グロース)はサーバー、データセンター関連株買いに乗りストップ高。データセクション<3905>(東証グロース)は7日続伸し2日連続ストップ高となり9日の先端AI研究所の設立発表を好感。

 東証プライム市場の出来高概算は7億1757万株、売買代金は1兆8985億円。プライム上場1652銘柄のうち、値上がり銘柄数は983銘柄、値下がり銘柄数は587銘柄。

 東証33業種別指数は14業種が値上がりし、電力ガス、非鉄金属、化学、ガラス土石、建設、倉庫運輸、繊維製品、石油石炭、電気機器、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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