【注目銘柄】Macbee Planetは株式分割の権利取りを連続最高業績がフォロー

■株式分割と業績上方修正で株価急騰へ

 Macbee Planet<7095>(東証プライム)は、今年5月31日を基準日に株式分割を予定しており、基準日接近とともに権利取りの買い物が増勢となっている。目下集計中で6月13日に発表を予定している2024年4月期業績が、期中に2回上方修正され純利益が連続して過去最高を更新することや、AI(人工知能)関連株の側面を持つこともフォローの材料視されている。

■株式分割で流通株式数が増加し東証プライム市場の形式要件を充足

 株式分割は、投資単位を引き下げ、幅広い投資家の参加を促し株式流動性を高めることを目的にしており、5月31日を基準日に1株を4株に分割する。また同社は、東証グロース市場から東証プライム市場への上場変更を検討しているが、今回の株式分割で流通株式数が増加し、東証プライム市場の上場基準の形式要件をすべて充足することになる。

 一方、目下集計中の2024年4月期業績は、昨年12月、今年3月と2回上方修正され増収増益率を拡大させた。売り上げ390億円(前々期比99.1%増)、営業利益41億円(同89.6%増)、経常利益40億5000万円(同92.1%増)、純利益26億8000万円(同71.0%増)と見込んでいるもので、純利益は、前期の過去最高(15億6700万円)を大幅に連続更新する。デジタルデータを駆使してユーザーの利用金額・継続時間を最大化して広告費用効果を最適化するLTVマーケティングで新規案件の受注が堅調に推移し、子会社2社の好調な業績が上乗せとなったことなどが寄与した。

■ストップ高、ストップ安を繰り返すがPERは18倍と割り負け

 株価は、昨年12月の前期業績の1回目の上方修正ではストップ高し、AIによる広告運用の最適化技術の開発発表が続いて年初来高値1万9800円まで約6000円高したが、今年3月の2回目の上方修正では材料出尽くし感からストップ安して年初来安値1万1910円へ調整した。この後、期末の配当権利取りで1万3000円台までリバウンドし、株式分割発表とともに一段の戻りを探る展開となっている。東証グロース市場で時価総額が第24位にランクされる値がさ株だが、PERは18.7倍と相対的に割り負けている。まず年初来高値から同安値までの調整幅の半値戻し1万5000円台を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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