【狙い場・買い場】ミロク情報はROE30%掲げ中期有望、短期でもマイナンバーで4ケタも狙える

狙い場・買い場

<株価の歩みと位置>

 ミロク情報サービス<9928>(東1・売買単位100株)は、昨年春に400円前後のモミ合いを放れて上昇相場入りし26週線に沿った着実な下値切り上げ型の展開。7月21日に年初来950円をつけたが4ケタ乗せはお預けだった。

 足元では、日足25日線前後まで下げ下値を固める展開である。13日は860円台で年初来高値に対し9合目水準である。1999年の上場来高値2825円に対しては3合目水準で天井は高いといえる。

<注目理由>

 財務・会計ソフトの開発・販売やコンサルティングサービスを展開している。全国約8400の会計事務所ユーザ及び約1万7000社の中堅・中小企業ユーザを有していることが特徴。とくに、会計事務所が抱えている課題を解決することで中堅・中小企業支援に繋がるトータルソリュウーションが強みである。マイナンバー利用開始を控えていることも注目点だ。

 業績は好調で2016年3月期は売上5.5%増の236億円、営業利益18.8%増の30億円、1株利益57.4円、配当年15円の見通し。さらに、2017年3月期を最終とする3カ年計画で売上260億円、経常利益40億円(今期予想30億円)、ROE15.0%を目標としている。今回が第3次の中期経営計画だが、これまでの計画では着実に目標を達成しており今回も好調が予想される。ちなみに、中期経営計画後の2021年3月期にはROE30%を掲げている。当然、1株利益向上、増配も期待できるだろう。

<買い水準&目標水準>

 足元では利回り1.7%台、PER14倍台と、特に割安の目立つ水準ではないものの、中期展望が明確で、中でも注目のROE向上という力強い点が大きく評価できる。

 短期的にはPER20倍の1080円程度が目処だろう。ただ、中期的には中期成長を評価して1500円、あるいは2000円相場が十分予想される。

 買い目処としては、全般相場が波乱含みなので、できれば週足13週線(810円)へ接近を待って押し目買いするのがよいだろう。

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