味の素は小安く始まったが切り返す、機動的な自社株買いなど好感、上場来の高値を指向

味の素

■今期は純利益など2期ぶりに最高を更新、連続増配を予定

 味の素<2802>(東証プライム)は5月10日、小安く始まった後切り返して次第高となり、午前10時30分にかけて5%高の6059円(300円高)まで上げ、約3か月ぶりに6000円台を回復して上場来の高値6279円(2024年1月23日)に向けて上値を追っている。9日の15時に2024年3月期の連結決算を発表し、16時に自己株式の取得(自社株買い)も発表。今期・25年3月期の連結業績予想の親会社の所有者に帰属する当期利益を9%増の950億円とし、2期ぶりに最高を更新することなどが好感されている。

 年間配当は24年3月期に1株74円(前期比6円増)の予定とし、25年3月期は80円(同6円増)の予定とした。

 自社株買いは、1250万株(自己株式を除く発行済株式総数の2.44%)を上限として、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付と取引所における市場買付を併用し、取得期間は2024年5月10日から同年8月30日までとした。10日午前10時に「ToSTNeT-3」で250万株を取得と発表し、機動的な買付と評価する声がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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