東洋水産が後場急伸、今期の売上高は初の5000億円台めざす

■3月決算は大幅上振れて着地、今期も連続最高益を見込む

 東洋水産<2875>(東証プライム)は5月10日の後場、急伸相場となり、前引け値の1万25円(45円安)から13時にかけて一気に14%高の1万1485円(1415円高)まで上げ、上場来の高値を更新している。正午過ぎに発表した2024年3月期の連結決算が23年10月に開示した従来予想を売上高で4.9%、営業利益で28.3%上回るなど好調で、注目集中となった。

 24年3月期の連結決算は、「国内外の主要事業での価格改定、改定後の各種取組みにより」(決算説明資料)売上高が前期比で12.2%増の4890億13百万円で過去最高を更新。営業利益も同65.4%増の666億96百万円で過去最高を更新した。「海外即席麺を中心に主要事業でコストカバー」(同)した。海外即席麺事業などでは為替差益も上乗せされた。

今期・25年3月期の予想は、海外事業の牽引により売上高5000億円台の達成をめざし5100億円(前期比4.3%増)とし、営業利益はコストアップ継続を見込むが国内事業の増収と海外事業の価格改定実施により吸収し720億円(同8.0%増)をめざすとした。メキシコでは24年1月から発泡カップの紙カップへの切り替えを順次開始した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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