リログループ後場一段高、特損計上だが本業の利益は過去最高、今期は持分会社の譲渡益185億円(概算)を予定

■持分会社・日本ハウズイングに対する投資会社のTOBに応募

 リログループ<8876>(東証プライム)は5月10日、急伸相場となり、午前10時半にかけて16%高の1629.0円(226.0円高)まで上げて約3か月半ぶりの1600円台に進み、後場寄り後も一段と上げて13時過ぎには1631.0円(228.0円高)と大きく出直っている。9日の16時に発表した2024年3月期の連結決算で営業利益が21%増加して最高益を更新し、同時に持分法適用会社・日本ハウズイングに対する投資会社のTOB(株式公開買付)に応募すると発表したことなどが好感されている。

 24年3月期の連結決算では、海外の持分会社にかかわる減損損失を計上したため、税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益が従来予想を大きく下回り赤字となった。しかし、本業の収益を映し出す営業利益は前期比21.4%増加して過去最高を更新した。

 また、持分法適用会社・日本ハウズイングの保有株式を投資会社マルシアンホールディングス合同会社(東京都港区)に譲渡することで、譲渡価額は約332億円(日本ハウズイング1株当たり1545円)になる見込みとした。この売却益として185億円(概算)を今期・25年3月期に計上し、今3月期の連結業績予想は、売上収益1400億円(前期比5.6%増)、営業利益300億円(同8.6%増)とし、税引前利益と親会社の所有者に帰属する当期利益は黒字転換の見込みとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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