ヨータイが上場来高値を更新、配当性向の引き上げなど好感、当期純利益は過去最高

■前中期計画で30%だった配当性向を新計画で60%に大幅拡大

 ヨータイ<5357>(東証プライム)は5月13日の後場、19%高の1798円(288円高)で始まり、前場の高値1837円(327円高)に次いで約14か月ぶりに上場来の高値を更新している。前取引日の10日午後に2024年3月期の決算と第2次中期計画、株主提案に対する意見(反対表明)、株主還元方針の変更(期末配当・増配など)を発表し、好感買いが集中した。

 24年3月期の連結決算は、売上高が前期比3%増加した一方、営業、経常利益は各10%減となり、親会社株主に帰属する当期純利益は有価証券売却益などがあり同30%増加し過去最高を更新した。エンジニアリング事業のセグメント売上高、営業利益は最高を更新した。

 株主還元方針については、23年度までの前中期計画では、株主還元方針について「連結配当性向30%を目標とする安定配当の継続」などとしていたが、10日に公表した新中期計画(第二次中期経営計画、2024年度~26年度)では、「配当による株主還元を重視して、株主還元方針を「連結配当性向60%もしくは1株当たり85円のいずれか高い方を目標」とした。また、自己株式取得については「実施を検討する」とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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