【株式市場】前場の日経平均は819円安、急激な円高を受け一時985円安だが好業績株など高い

◆日経平均は4万277円86銭(819円83銭安)、TOPIXは2888.05ポイント(27.16ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は8億7692万株

 7月18日(木)前場の東京株式市場は、円相場がNY市場から2円超の円高となったため鉄鋼、重電、自動車、電気精密・半導体、大手商社など幅広い銘柄が下げて始まり、日経平均は575円安で始まった後985円13銭安(4万112円56銭)まで下押す場面があった。株価指数先物の下げを受け、主要銘柄に裁定取引の売りも発生し、下げ要因として加わる形になった。中で、投資の基本である好業績株を選別買いする動きは活発で、円高が追い風の銘柄も注目され山崎パン<2212>(東証プライム)、ニチレイ<2871>(東証プライム)、日清食品HD<2897>(東証プライム)、サイゼリヤ<7581>(東証プライム)などは逆行高。マルハニチロ<1333>(東証プライム)なども高い。日経平均は985円安の後小動きを続けながら150円ほど持ち直した。

 マルハニチロ<1333>(東証プライム)が4.7%高など水産株が活況高となり、円高により海外での「買い負け」が緩和に向かう期待。インターライフHD<1418>(東証スタンダード)は四半期好決算と自社株買いが連日好感され一段高。プレシジョンSS<7707>(東証グロース)は6月決算への期待が出たようで途中から急伸。ソレイジア・ファーマ<4597>(東証グロース)は権利導入元の欧州企業による試験結果発表が好感され再び急激に出直った。

 新規上場となったカドス・コーポレーション<211A>(東証スタンダード)は3210円(公開価格2900円の11%高)で初値をつけ、その後3345円(同15%高)まで上げる場面をみせ、前引けは3050円。

 東証プライム市場の出来高概算は8億7692万株、売買代金は2兆3658億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は784銘柄、値下がり銘柄数は801銘柄。

 東証33業種別指数は14業種が値上がりし、水産農林、電力ガス、食料品、パルプ紙、銀行、保険、繊維製品、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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