ゼンリンが一段高、第1四半期の収益急改善、「売上高は第4四半期に集中する傾向」のため期待高まる

■4~6月は営業損失5分の1になり純利益は黒字に転換

 ゼンリン<9474>(東証プライム)は7月30日、一段高となり、取引開始後は10%高の1016円(96円高)まで上げ、約1か月ぶりに年初来の高値を更新している。29日の15時に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)が大幅増益だったことなどが好感され、2022年4月以来の1000円台に進んでいる。

 第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は、売上高が前年同期比10.4%増加し、営業利益は2.7億円の赤字だったが前年同期の赤字が約5分の1になるなどで、収益が大幅に改善した。親会社株主に帰属する四半期純利益は9百万円と黒字に転換した。カーナビゲーション用データや「時空間データベース」などによるAPIサービスが好調に推移。「地図データベース整備費用等の固定費は年間を通して発生」するが「売上高は季節的変動が著しく第4四半期連結会計期間に集中する傾向にある」(決算短信)ため、通期業績への期待は強いようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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