綿半HDは「8月5日急落」の後ほとんど連日回復、第1四半期の大幅増益や7月の月次動向を好感

■小売り事業の7月売上高は降雨や休日の少なさ影響も野菜や果物好調

 綿半HD(綿半ホールディングス)<3199>(東証プライム)は8月14日の前場、次第高の相場となり、午前11時過ぎに1708円(17円高)まで上げ、3日続伸基調となった。ホームセンターや食品スーパーなどの広域展開と建設事業などを行い、7月下旬に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は大幅増益で、8月9日に開示した7月の月次動向も底堅い様子の概要。日経平均が過去最大の下げ幅を記録した8月5日には全体相場の下げに巻き込まれるように下押したが、以後はほとんど連日高で回復を続けている。

 第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は、売上高が前年同期比6.9%増加し、営業利益は前年同期の52%減に対し3.4倍の8億26百万円となるなど、各利益ともV字急回復となった。今期・25年3月期の連結業績予想は、5月に開示した予想を全体に継続し、営業利益は第2四半期累計(4~9月)が11億20百万円、3月通期が31億70百万円。第1四半期までの進ちょく好調との見方が出ている。

 小売事業の7月の月次動向は、降水日数が多くDIY・園芸用品が苦戦した上、前年より休日が2日少ない影響もあり、既存店売上高は前年同月の97.5%となり2か月ぶりにダウンし、全店売上高も同97.2%で2か月ぶりにダウンした。農家からの直接仕入れにより鮮度向上を図り、野菜や果物が好調に推移した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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