ウェルス・マネジメントは小安く始まったが後場一段高、通期業績予想は「保守的に計上」、未定の配当にも期待

■NYダウ大幅安や円高の影響を直接は受けにくい銘柄のため注目強まる

 ウェルス・マネジメント<3772>(東証スタンダード)は9月4日、小安く始まったが次第に強含んで後場一段と上げ、昼12時40分にかけては992円(34円高)をつけて戻り高値を更新している。ホテル運営事業や不動産ファンド組成などのアセットマネジメント事業などを行い、株価は8月14日に四半期決算などを発表したあと一段ジリ高傾向となって業績推移を好感する相場になっている。今期の配当予想は同日の時点で未定のため、先々の発表に期待する動きもあるもよう。NYダウの大幅安や円高の影響を直接的には受けにくい業種・銘柄のため、退避的に注目が強まる傾向との見方が出ている。

 8月14日に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)は各利益とも損失だったが、売上高は前年同期比19.6%増加した。同時に、未定だった今3月期の連結業績予想も発表し、売上高は前期比19.0%減の232億円、営業利益は同0.9%減の30億円、持分法による投資利益などの増加により経常利益は同17.5%増、親会社株主に帰属する当期純利益は同9.6%増とした。「ストラクチャーが未確定な不動産譲渡取引の売上高を、保守的に譲渡益純額で計上」(発表リリース)としており、売上高と営業利益を中心に予想が上振れる余地を示したため、注目度は高いようだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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